屋敷の中に鉄道ジオラマ 「作州城東屋敷」がリニューアル キハ58やお召し列車も/岡山・津山市

岡山県津山市中之町の作州城東屋敷がリニューアルし、鉄道ジオラマ展示スペースが新設された。昭和期の津山の風景をイメージしたジオラマ内を模型車両が走行するほか、体験型の展示コーナーなどもあり、津山まなびの鉄道館との相乗効果を狙う。

市の公募型プロポーザルによりトレビック模型(材木町)がテナント事業者として運営。

屋敷南側の土間に150分の1サイズ「Nゲージ」の線路、扇形機関車庫と転車台、JR津山駅などを模したジオラマを設置し、かつて姫新線の急行「砂丘」で親しまれたディーゼル機動車「キハ58」などを走行させている。わきのコーナーには、1967年に昭和天皇が乗った姫新線のSL・C58「お召し列車」の鳳凰(ほうおう)をデザインしたエンブレムなど貴重な鉄道関連品も並び、重要歴史的建造物群保存地区を散策する観光客らが立ち寄って興味津々に見物している。

さらに「体験型ジオラマ展示」として、会員制(有料)でマニアらが自身の鉄道模型を持ち込んでの走行体験、ジオラマ製作教室も開き、それらのパーツで作り上げていく趣向のコーナーもある。

夫婦で訪れた福岡県大野城市の笹川義信さん(66)は「津山観光は初めてで、お城が素晴らしかったが、古い町家に鉄道ジオラマがあるのも面白い」と見入っていた。

トレビック模型店主の猪子祐二さん(65)は「鉄道ファンのみならず観光客、地域の皆さんにも鉄道模型の面白さを体感してもらいたい」とPRしている。

時間は午前11時〜午後7時。定休日は月曜日と木曜日。問い合わせは、猪子さん(℡ 090-5707-4588)。

© 津山朝日新聞社