GW、岩手の「自然」と「食」が人気です 書き入れ時の事業者は奮闘

色とりどりのチューリップを楽しむ来場者=2日、軽米町小軽米の雪谷川ダムフォリストパーク・軽米

 新型コロナウイルス感染症の規制がない大型連休中盤を迎えた岩手県内は、帰省客や観光客でにぎわっている。大手旅行代理店の調査で人々の関心が高かったのは「自然の景色が楽しめる場所」「食を楽しめるイベント」。美しい景色を眺め、食事や買い物を満喫する様子が各地で見られ、原材料費の高騰などに頭を悩ます事業者も書き入れ時を逃すまいと特産品や自慢の逸品を売り込んでいる。

 23品種15万本のチューリップが満開を迎えた軽米町小軽米の雪谷川ダムフォリストパーク・軽米では2日、県内外の観光客らが次々と訪れ、色とりどりの花をじっくり見つめた。

市内外からの買い物客でにぎわう道の駅みやこの売店=2日、宮古市臨港通

 宮古市臨港通の出崎埠頭(ふとう)では同日、家族連れや観光客が遊覧船・宮古うみねこ丸で雄大な海の景色を眺め、道の駅みやこ(佐藤広昭駅長)では鮮魚や水産加工品、「宮古の塩」を使った商品、地元の菓子類などを買い求めた。

 盛岡市の洋菓子店タルトタタン(小松豊社長)は、バターや砂糖などが値上がりする中、商品価格を据え置き。焼き菓子を一度に多く作ることで機械の稼働回数を減らし、包装材は素材を変えることで対応。組み立てやすい箱を使い、人件費削減にも努める。

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