晴れた日の空に鮮やかな虹色 連休後半スタート 絶好の行楽日和に「環水平アーク」出現 なぜ起こる?

5月3日は、よく晴れた1日でしたが、広島の空には鮮やかな虹色が現れました。午前中、安佐動物公園を取材していたRCCのカメラマンは、キリンのうしろ空が虹色になっているのに気がつきました。

晴れているのに空には虹が!? いや、これは虹ではありません。「環水平アーク」と呼ばれる現象です。

視聴者の方からも広島県内各地から鮮やかな虹色の写真が寄せられました。環水平アークは、太陽の光が空気中の氷の結晶で屈折することで起こる現象です。

虹は、太陽光が雨粒で屈折されて起こります。現れるのは太陽とは反対側です。一方、環水平アークは、太陽と同じ方向に現れます。晴れた日に薄い雲が広がったときなどにまれに見られる珍しい現象です。

屈折の仕方によって太陽の下に現れるのが、「環水平アーク」です。ほかにも太陽の高度が低めのときに太陽の上に現れる「環天頂アーク」もあります。

晴れた日にも出会える虹色。見ることができたらなにかいいことがありそうな、そんな現象ですね。

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