松井秀喜さんが東京ドームで始球式 「自分のプロ第一歩」

  ●「いつ浴びても歓声はいい」

 米大リーグ・ヤンキースで2009年ワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜さん(48)=能美市出身=が3日、東京ドームで行われた古巣の巨人とヤクルトの一戦で始球式を務めた。背番号55のユニホーム姿で投げ込み「いつ浴びても歓声はいい。これ以上の快感はない。真ん中にボールがいってよかった」とストライク投球を笑顔で振り返った。

  ●初本塁打から30年、懐かしみ

 同じカード、球場だった1993年5月2日、高津臣吾投手(現ヤクルト監督)からプロ初本塁打を右翼席に放った。その映像が球場の大型ビジョンに映し出され「あそこから自分のプロの第一歩が始まった」と懐かしんだ。

 日本での始球式は2018年8月の夏の甲子園開幕戦以来。当時は母校・星稜高の山瀬慎之助捕手(巨人)に向けてワンバウンドの「失投」。松井さんは「あの時は山瀬選手がうまくキャッチしてくれた。今回も受けてくれれば」と願ったが、この日は大城卓三捕手がボールを受けた。

 東京ドームでの始球式は元巨人監督の長嶋茂雄さんとともに受賞した国民栄誉賞の授与式があった13年5月5日以来となる。

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