にぎわう5連休、金沢満喫 兼六園に長い列、入場者1万6129人

料金所前に列をつくる大勢の観光客=兼六園

 ゴールデンウイーク後半の5連休が始まった3日、金沢市をはじめ石川県内に多くの人が押し寄せた。新型コロナウイルス対策のマスク着用が緩和されて行楽気分が高まる中、兼六園に入園の列ができるなど観光名所はコロナ前を思わせる活況を見せた。金沢市内各地では美術、音楽、伝統文化など多彩なイベントも行われ、行楽客や市民らは文化観光都市・金沢の魅力を満喫した。

 石川県金沢城・兼六園管理事務所によると、3日午後6時までに兼六園の入場者は1万6129人を数えた。大型連休が10連休だった2019年5月3日の2万2710人には及ばないものの、18年の1万3971人を上回った。

  ●仮料金所が混雑

 園内では改修工事のため桂坂口料金所が閉鎖されており、各料金所の前で入園の列ができた。中でも蓮池門の仮料金所は混雑し、警備員が他の料金所に回るよう呼び掛ける時間帯があった。この日の金沢の最高気温は23.5度と汗ばむ陽気に見舞われ、茶店でも金箔ソフトクリームや冷たい飲み物を買い求める人が列をなした。

 兼六園観光協会の観光ガイドには計23人が利用を申し込んだ。協会によると大型連休中のガイド実施は4年ぶりで、利用者数はコロナ前とほぼ同水準。女性スタッフは「もっと多くなる日も出てくるだろう」と話し、にぎわいに期待した。

  ●入り込みピーク

 金沢駅の入り込みは3日がピークとなった。JR西日本金沢支社によると、北陸新幹線は「かがやき」など計25本で指定席が満席となり、「はくたか」計6本で自由席の乗車率が100%を超えた。北陸線特急自由席は「サンダーバード」「しらさぎ」とも最大200%となるなど計22本で100%オーバーとなった。

 近江町市場やひがし茶屋街も混み合った。JR西日本はUターンのピークを5日と見込んでいる。

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