RSウイルスワクチン米が承認 高齢世代用は世界初

 【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)は3日、風邪の症状や肺炎を引き起こすRSウイルスに対し、英製薬大手グラクソ・スミスクラインが開発したワクチンを承認したと発表した。対象は60歳以上。同社によると高齢世代用のRSウイルスワクチン承認は世界初。今年冬の流行シーズンに間に合うよう供給する。日本でも承認申請している。

 少数だが接種後に神経障害や炎症疾患が確認され、FDAは重い副反応のリスクに関する市販後調査を求めた。

 RSウイルスは免疫が低下し持病のある高齢者では肺炎を起こし、重症化するリスクが高まる。日本では年に約6万人の入院と4千人の死亡につながるとの推計もある。

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