大分、宮崎県境に位置する祖母山(1756メートル)で3日、山開きがあった。晴天に恵まれ、夏山シーズンの到来を待っていた登山客は山頂で絶景を満喫した。
登山客は早朝から神原(竹田市)、尾平(豊後大野市緒方町)、北谷(宮崎県高千穂町)の各登山口を出発。山頂に着くとくじゅう連山や阿蘇山を望み、仲間と記念写真を撮るなどした。
竹田市の「祖母山麓自然・人共生空間整備プロジェクト実行委員会」は約20人のグループで登った。母、姉と参加した渡辺光君(5)=竹田市倉木=は「登ったのは3回目。山頂からの眺めは最高」と喜んだ。
工藤桂太会長(48)は「祖母山は植生が豊かで美しい緑や清流が楽しめるし、山頂では360度の大パノラマが待っている。達成感のある山です」と話した。
恒例の山頂祭はせず、竹田市内の神社で関係者による安全祈願祭があった。各登山口で記念のバンダナを配布した。