値引き品シール集めガチャ回そう 長崎・ジョイフルサン「ハピタベ」

ハピタベシールを集めると回せるガチャガチャ=長崎市、ジョイフルサン新大工町ファンスクエア店

 ジョイフルサンアルファ(長崎市)は同市内のスーパー「ジョイフルサン」2店舗で、買い物客と一緒に楽しみながら食品ロス削減を目指す活動「ハピタベ」を始めた。消費期限が近い一部商品に貼るシールを集めると、商品が当たるカプセルトイ(ガチャガチャ)や寄付に参加できる。
 ハピタベは、食品ロス削減などに取り組む「ミライデザインGX」(東京)が考案。同社によると、静岡や大阪などのスーパー30店舗で導入している。3店舗で実施した静岡のスーパーでは、半年間で廃棄食品約760万円分を削減した例もあるという。
 ジョイフルサンアルファによると、同社のスーパー全店舗で昨年、チーズや牛乳などの日配品(デザート除く)と総菜で約662万円分の廃棄が発生。消費期限が近い商品から手にしてもらう「てまえどり」を呼びかける掲示などにも取り組んだが、大きな効果がなかった。
 今回、顧客にもメリットがある活動を進めようとハピタベの導入を決めた。チーズや牛乳などの日配品(デザート除く)は2割引きシールを貼る際に、総菜は毎日午後3時~同4時に「ハピタベシール」を商品に貼る。商品を購入し、シール1枚で1円の寄付をしたり、10枚集めると食品などが当たるガチャガチャを回したりできる。寄付は地元の子ども食堂などに贈る。
 江川本店(江川町)、新大工町ファンスクエア店(新大工町)の2店舗で4月18日からスタート。7月半ばまで試行した後、実施店舗や対象商品の拡大なども視野に入れている。担当者は「値引きシールを貼っている商品は購入しにくいという方もいる。これを機に、お客さまと一緒に楽しくSDGsへの取り組みができれば」としている。

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