CL優勝も…チェルシー、「史上最高の指揮官」ベスト5

監督を比較的短期間で変えていくクラブの一つとして知られているチェルシー。そのなかで常に結果は残してきたものの、現在はやや苦戦している状況だ。

今回は『soccergator』から「チェルシーの歴史上最も素晴らしかった監督TOP5」をご紹介する。

5位:トーマス・トゥヘル

アントニオ・コンテがイタリア流の3-4-3を構築して組み立てた。そしてドイツのトーマス・トゥヘルは、それを踏襲しながらよりファッショナブルなチームに変えた。

就任からわずか数ヶ月でチェルシーを2020-21シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ優勝に導いた。しかもその相手はマンチェスター・シティ。ジョゼップ・グアルディオラが構築した攻撃力を無効化するという戦術的センスを示してみせた。

さらに2021-22シーズンもUEFAスーパーカップを制覇、FIFAクラブワールドカップを制覇。100試合を指揮して60勝24分け16敗という見事な成績を残し、勝率は60%だった。

4位:ロベルト・ディ・マッテオ

ロベルト・ディ・マッテオ氏がチェルシーを指揮した期間はとても短いが、それは歴史的な時間でもあった。2012年3月にアンドレ・ヴィラス=ボアス監督が解任されたため、アシスタントを務めていた彼が急遽暫定的に指揮官として雇われることになったのだ。

リーグ戦では難しい時間が続いたものの、その後UEFAチャンピオンズリーグでは怒涛の勢いで勝ち進み、決勝では劇的なPK戦でバイエルン・ミュンヘンを倒した。これがチェルシーにとって歴史上初めての欧州制覇であった。

また、同じシーズンに伝統あるFAカップも優勝している。2012年のみの指揮であったが、彼の活躍はチェルシーの歴史に刻まれるものになった。

3位:カルロ・アンチェロッティ

21世紀屈指の名将と言えるカルロ・アンチェロッティ。チェルシーでの在職期間は2009年から2011年と2シーズンのみであったが、その実績は見事なものだった。1年目でクラブを国内二冠(プレミアリーグ、FAカップ)に導いた。

そしてその時、チェルシーはプレミアリーグ1シーズンのみで103ゴールを決めるなど攻撃力が強烈であった。2017-18シーズンにはその記録が更新されているものの、アンチェロッティ監督の攻撃哲学はイングランド・プレミアリーグでも素晴らしい効果を表した。

2位:アントニオ・コンテ

イタリア人監督のアントニオ・コンテは2016年にスタンフォード・ブリッジへとやってきた。そして最初のシーズンでなんと30勝という記録を達成してプレミアリーグを制覇した。

また2018年にはFAカップの優勝を経験し、まだイングランドでは珍しかった3-4-3の堅実なシステムをプレミアリーグに流行らせた。そしてピッチ脇で見せる強烈な情熱は、チェルシーのファンにも愛された。

1位:ジョゼ・モウリーニョ

チェルシーをニ度率いた自称「スペシャル・ワン」。FCポルトをチャンピオンズリーグ優勝に導いたあと、2004年にチェルシーへと招かれた。そしてイングランド・プレミアリーグを連覇し、FAカップを1回、リーグカップを2回制覇している。

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2007年には一度解任されるも、また2013年から復帰。再びイングランド・プレミアリーグを優勝するなど結果を残し、2015年に解任されるまでチームを率いた。時代が違えばチェルシーのアレックス・ファーガソンやアーセン・ヴェンゲルになっていたかもしれない。

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