吉田優利「今年で一番いいゴルフ」 チップインバーディ締めで2位発進

2位発進とした吉田優利。アマチュア時以来となる「全米女子オープン」出場も決めた(撮影/和田慎太郎)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 初日(4日)◇茨城GC西コース◇6780yd(パー72)

ツアー2勝の吉田優利が3バーディ、2ボギーの「71」で回り、1アンダー2位と好スタートを切った。パープレーを続けるなか前半8番(パー3)でボギーが先行したが、10番で10mのバーディパットを決めて流れに乗った。この日アンダーパーでプレーしたのは4人という難コンディション。「今年で一番いいゴルフ、自分が納得できるゴルフができた」と振り返った。

後半組の午前11時50分に1番ティからスタートした吉田は「グリーンを外すにしても手前ならいい、というホールが多い」とアプローチショットも頭に入れて戦略を練る。最終18番では手前12ydから58度のウェッジでチップインバーディ締め。「転がすのか、フワッと上げるのかの判断も技術。場数を踏んで経験を積めばもっと上手くなれる」と話し、前週までのリカバリー率(74.3056%)で1位を記録する小技の腕前を発揮した。

得意とするパッティングの調子が戻ってきた(撮影/和田慎太郎)

最終日最終組を回り4位で終えた2019年大会(茨城ゴルフ倶楽部・東コース)のアマチュア時代から振り返れば、「当時はマネジメントを考えてそこに打てればいいなと思っていた程度だったけど、今は狙って思った通りの結果になるという回数が増えていると思う」と成長を実感している。「今日は特にパッティングがいい時の頃に戻ってきている感じがあって、自信をもって打てる回数が多かった」。得意のパットが好プレーを後押しした。

5月1日時点の世界ランキングで74位に入った吉田は、7月6日開幕の海外メジャー「全米女子オープン」(カリフォルニア州・ペブルビーチGL)に出場する予定だ。同75位まで出場できる資格を自力でつかみ取れたことに喜んだ。

「手前から」が戦略の重要ポイント(撮影/和田慎太郎)

「いつもこの大会あたりから調子が良くなるイメージ。スコア云々ではあるけど、気持ちよくゴルフができています」。2カ月後に向けて大きな目標もできた。2年ぶりの優勝を公式戦で飾れれば、さらなる勢いをつけることができるはずだ。(茨城県みらいつくば市/石井操)

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