大凧高く舞う 子どもの成長願い、相模原と座間の相模川河川敷

風を受けふわりと浮かび上がる相模の大凧=相模原市の相模川河川敷(花輪 久写す)

 子どもの健やかな成長を願う神奈川県相模原市と座間市の伝統行事「大凧(おおだこ)まつり」が4日、両市の相模川河川敷で始まった。快晴にも恵まれ、大凧が空高く舞い上がると、集まった多くの観光客から拍手や歓声が上がった。5日まで。

 相模原市では新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催。今年は「災いに勝ち抜く頼もしい風が吹くことを祈念する」という意味を込めた「勝風(しょうふう)」という題字が凧に書き込まれた。

 4会場のうち最も大きな凧を揚げる新戸会場では、地元の保存会のメンバーらが14.5メートル四方(128畳)の大凧揚げに挑戦。午後1時過ぎ、最初のチャレンジで約100人の引き手が綱を引くと、約1トンの凧はふわりと空を舞った。

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