国東市で県内初「18歳の成人式」 進学や就職時期ずらし開催【大分県】

大分県内初の18歳対象の成人式が国東市で開かれた。再会を喜び、記念撮影をする新成人=4日、国東市国東町鶴川のアストくにさき
県内初の18歳対象の成人式を終え、写真に納まる新成人たち。大人としての決意や責任感を新たにした
誓いの言葉を述べる橋本彩凜さん

 国東市は4日、昨年度中に18歳になった人を対象にした成人式を同市国東町鶴川のアストくにさきで開いた。出席者の多くが進学や就職など多忙な時期と重なっていたため、日程をずらし、年度をまたいで大型連休に合わせて実施した。昨年4月施行の改正民法で成人年齢が引き下げられて以降、18歳向けの式典は県内の自治体で初めて。

 対象者208人のうち154人が出席した。松井督治市長が代表の松本優也さん(18)=大阪府豊中市、大阪大1年=に成人証書を授与。「社会での自分の役割を考え、チャレンジしてほしい」と激励した。橋本彩凜(いおり)さん(18)=大分市森町、大分高専4年=が「夢を描き、感謝を忘れず、健康であり続けます」と誓った。

 国東市は昨年度、「大人の自覚を持つきっかけに」と成人式の対象年齢を引き下げた。19歳と20歳向けは8月に実施。県内の他の17市町村は従来通り、20歳対象の式典を開いた。

 国東市によると、地元高校生への調査では20歳開催を望む声が7割に上ったという。担当者は「改めてアンケートをした上で、どうするかを検討したい」と話した。

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