子どもの自由な遊び場「プレーパーク」知って 中津市で28日に上映会【大分県】

うちわの骨で、しゃぼん玉を作って飛ばす子ども(みんなで遊び場をつくろう会提供)
ライターやマッチを使わずに火をおこす。自由な遊びを楽しむ子どものそばには、大人の「遊びの達人」がいる(みんなで遊び場をつくろう会提供)

 【中津】できるだけ制約を設けず自由な子どもの遊びを尊重する遊び場「プレーパーク」をテーマにした映画の上映会が28日、中津市沖代町の市教育福祉センターである。市放課後児童クラブ連絡協議会が主催。センター敷地内にある「なかつプレーパーク」を運営する「みんなで遊び場をつくろう会」(中松卓子(たかこ)会長)が、パークをいつでも遊べる場所にするために市民に理解を深めてもらおうと協賛する。

 上映するのは、川崎市の「市子ども夢パーク」(ゆめパ)で過ごす子どもたちと向き合ったドキュメンタリー「ゆめパのじかん」(90分)。

 公設民営で、家庭でもない、学校でもない、第3の子どもの居場所に3年間密着。約1ヘクタールのゆめパで、手作りの遊具で遊んだり、親と一緒にどろんこになって遊んだりする子どもたちの生き生きした様子が映し出される。見守ったり、一緒に遊んだり、子どもに関わる大人たちも登場する。

 なかつプレーパークは2007年にオープン。つくろう会とボランティアが中心になって月に2回、たき火をして棒に付けたパン生地を焼いて食べる「くるくるパン」といった遊びのイベントを企画している。それ以外は、一般的な公園として自由に遊べる。

 会は遊びの達人として子どもたちと一緒に遊ぶ大人「プレーリーダー」の常駐や、次世代リーダーの育成を目指している。中松会長は「土日以外でも、プレーリーダーが常駐して子どもたちが遊べる環境をつくりたい。自由な子どもの遊び場について市民の皆さんと共通認識を持ち、広げていきたい」と話している。

 上映は午前10時半から。児童クラブ支援員が対象だが、一般も無料で鑑賞できる。人数把握のため、一般の希望者は連絡協議会の土田秀仁副会長(hanamo.mimo.nekkokara@gmail.com)に連絡する。

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