「せめて引き分けに」 畑岡&渋野ペアはジュタヌガン姉妹に敗戦

渋野日向子(左)はマッチプレー初出場(撮影/村上航)

◇米国女子◇ハンファ ライフプラス インターナショナルクラウン 初日(4日)◇TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)◇6550yd(パー72)

思わず天を仰いだ。1ダウンで迎えた最終18番パー5。渋野日向子の3打目は41ydから58度のウェッジでイーグルを狙ったが、バックスピンがかかり、下50cmに止まった。

タイのモリヤ・ジュタヌガンが先に2打目をピン下2.5mにつけてバーディは確実。引き分けにはイーグルが必要な状況だった。

2大会連続出場の畑岡奈紗(撮影/村上航)

畑岡奈紗も左ラフ30ydからイーグルを狙ったが、50cmにとどまった。グリーン上に足を運び、日本がコンシード(OK)してタイの2アップ勝利が決まった。米ツアー合わせて14勝のジュタヌガン姉妹を相手に涙をのんだ。

入場時はアップテンポな曲が流れた(撮影/村上航)

初めてのマッチプレーだった渋野は「緊張感もありながらも本当に楽しくできた。悔しい気持ちはめちゃくちゃある」と唇をかんだ。スタートホールでは入場にあわせてアップテンポの曲が流れるなど、国別対抗戦ならではの演出もあったが、平常心でプレーした。

畑岡も「後半獲らないといけないところで獲れなかった。せめて最終ホールで引き分けに持ち込みたかった。悔しいですね。相手チームが安定していた」。2番パー3では1.5mがカップに蹴られてバーディならず。世界ランキングでは日本勢最上位の15位に立つだけに先頭でチームを引っ張りたかった。

畑岡奈紗(左)は気持ちを切り替えた(撮影/村上航)

開幕前日には畑岡が音頭を取って、古江彩佳、笹生優花も交えて決起集会。中華料理を食べながら気持ちをひとつにした。

畑岡は「ミスは勝ったチームでさえある。それをお互いカバーしながらやっているのがペア戦のいいところ。ミスするのはお互い様で。明日以降、どんどんチャンスにつけていければ」と反転攻勢に向けて気持ちを切り替えた。(カリフォルニア州サンフランシスコ/玉木充)

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