京都にハナショウブの特産地があった フラワーアーティストらが城陽産PR

トークでは城陽の魅力やハナショウブの栽培方法などが紹介された(城陽市富野)=前田さんのインスタグラムから

 京都府城陽市特産のハナショウブを、フラワーアーティストの前田有紀さんたちがPRする催しがこのほど、同市内で行われた。フラワーアレンジメントの実演、畑や出荷施設の紹介を通して、花の魅力を発信した。

 府内では13軒が約230アールでハナショウブを栽培しており、大部分を城陽市が占める。催しは新型コロナウイルス禍で落ち込んだ需要の回復を目指して府花き振興ネットワークが開き、前田さんのインスタグラムでライブ配信された。

 前田さんは市役所でハナショウブを使ってフラワーアレンジメントを実演した。背の高い花瓶には、紫のハナショウブや同じく城陽特産の白いカラーを生け込み、「花に段差をつけると花びらが当たらず、傷みにくい」などとこつを伝授した。

 新名神高速道路の工事現場に近い畑の横ではトークがあり、ハナショウブや城陽の魅力が語られた。奥田敏晴市長は「城陽は温暖で豊富な地下水、土壌に恵まれ、梅やイチジクなど四季折々に特産物がある」と話し、同ネットワーク会長で市内の花農家、谷則男さんが栽培方法を説明した。

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