頸城区百間町の「くびき野レールパーク」で5日、本年度最初の定期公開が行われた。午前9時の開園とともに、家族連れら多くの人が来場。旧頸城鉄道車両の乗車体験などを楽しんだ。
1914~71年まで、黒井―浦川原間で運行した旧頸城鉄道の車両に乗車したり、軽便鉄道「コッペル号」を撮影したりする人で混雑。線路上をこぐレールバイク(サイクル自転車)、コッペル号のプレートをデザインしたオリジナルTシャツなどのグッズ販売、ペーパークラフトをかぶせて走るプラレール、鉄道に関連した紙芝居の読み聞かせなども人気を集めた。
コロナ禍の落ち着きから、県内の他、長野や埼玉各県などから訪れる人も見られた。山梨県の30代男性は家族で初来園。「山梨は車社会で、鉄道を利用する機会が少ない。こうした貴重な列車に乗ることができ、子どもも喜んでいる」と話した。
イベントを主催するくびきのお宝のこす会によると、昨年の国交大臣表彰もあり、イベントの日時に関する問い合わせもあったという。西山義則会長(70)は「ようやくイベントを開くことができた。コロナ禍が明け、これまでと同じように公開していきたい。レールパークの魅力、この地の鉄道の歴史をもっと多くの人に伝えていけたら」と話した。
今後は、6月18日、7月16日、9月17日、10月14、15の両日に公開予定。いずれも午前9時から午後3時まで。また、11月中旬に同所のユートピアくびき希望館で、鉄道に関するシンポジウムと写真展も予定している。