馬場咲希は綿密なショット修正で「振り切れるように」 調子上向きで決勝へ

「気持ち悪さがあった」ショットの調子は上向きに。馬場咲希は29位で決勝に進んだ(撮影/和田慎太郎)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 2日目(5日)◇茨城GC西コース◇6780yd(パー72)

予選カットラインが9オーバーまで下がる難セッティングとなった国内メジャー初戦で、アマチュアの馬場咲希(東京都・代々木高)は通算7オーバー29位で予選通過を果たした。正午時点で風速4.7m/sを観測する風の中、午後0時20分スタートから3バーディ、5ボギーの「74」でプレー。風が勢いを強めた中盤以降にボギーが集中したが、「最近は調子がちょっと良くなかったけど、その中で目標にしていた予選通過をクリアできてうれしい」と笑みをこぼした。

終盤17番(パー5)はバンカーからパーセーブ(撮影/和田慎太郎)

予選通過圏外の61位で終えた初日のホールアウト後に、練習場で励んだショット調整が実を結んだ。「気持ち悪さ」の要因とするスイングのリズムは、会場にいるコーチからのアドバイスをもとに修正。「何を最初に練習するかとかできていなかった。フルスイングがズレていたので、ハーフスイングの練習からリズムを整えるように意識してやりました」。好調時のヘッドスピードまで戻ってきてはいないが、「初日に比べたらだいぶ振り切れるようになった」と調子は上向いている。

ミスショットの要因を自らも探り、「感覚なので合っているか分からないけど、グリップの左手の親指の位置を変えて、密着するように持って振ったら球がつかまるようになってきた」という。風対策として、ティペグを低く挿したり、グリップをいつもより短く持ったりする微調整も生きた。

最終18番でバーディを奪って拳を握った(撮影/和田慎太郎)

「今日はイーブンを目標にしていて、前半イーブンで後半も頑張ろうと思っていたけど風が強くて」。忍耐強くプレーしながら、5つ目のボギーをたたいた後半15番以降はさらに気を引き締め、最終18番をバーディ締め。「(ギャラリーから)『おおー』って言ってもらえてうれしかった。アンダーを出すのは難しいけど、あと2日間。今日よりも明日、明日よりも明後日と、どんどん良くなるようにしたい」と声援に包まれる週末をイメージした。(茨城県みらいつくば市/石井操)

大会3日目は午前8時55分にティオフする(撮影/和田慎太郎)
いつもよりクラブを短く持って風対策を講じた(撮影/和田慎太郎)

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