迫力のおんな相撲 女性力士27人が熱い戦い 4年ぶりの取組に500人が大歓声 /岡山・鏡野町

岡山県鏡野町上斎原の上斎原神社奉納「おんな相撲大会」(製作者集団・猪八戒主催)が3日、同神社で4年ぶりに開かれ、女性力士たちの熱い戦いが会場を埋めた約500人の観衆を沸かせた。柳腰(柳谷裕子、倉敷市)が4回目の優勝に輝いた。

岡山県北だけでなく、遠くは福岡や東京から中学生以上の27人がエントリーした。「柳腰家の嫁」「空の海」といったユニークなしこ名の選手たちが、トーナメント戦で迫力の取組を披露。土俵際でしぶとく粘ったり、勢いよく押し出したりして、観客から「頑張れ!」などと大きな声援が送られた。

20回目の出場で引退を決めたくるま山(矢内州子、岡山県鏡野町)の断髪式や、最多となる20回目の出場を果たした2力士への花束贈呈もあった。決勝戦では、柳腰が蓬郷山(蓬郷由希絵、岡山県津山市)をはたき込みで破った。

同神社春祭りに合わせて開催し、25回目。コロナ禍のため2020年の大会から中止していた。田渕優一会長(69)は「天候に恵まれ、4年ぶりに開けて本当にうれしい。16人が初出場で、新旧交代を印象付ける大会になりました」と語った。

成績は次の通り。
【トーナメント】▽横綱=柳腰▽大関=蓬郷山▽関脇=華久花(長恒久花、真庭市)▽4位=消臭力(宮崎綾子、備前市)
【パフォーマンス】①消臭力

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