店頭に家康の旗印 大河にちなみ80本製作 日光の名店会と鉢石会

のぼり旗を手にする森会長(右)と高村会長

 【日光】世界遺産「日光の社寺」門前町にある飲食店や商店などで組織する「日光老舗名店会」と「日光表参道鉢石(はついし)会」はこのほど、NHK大河ドラマ「どうする家康」にちなんだのぼり旗を制作し、店先に掲げている。

 徳川家康(とくがわいえやす)を主人公とする大河ドラマの放送を機に、地域活性化や平和への願いを届けようと両会が合同で企画した。

 白色の旗は、家康が旗印に使った「厭離穢土(おんりえど)欣求浄土(ごんぐじょうど)」を記したデザインとなっている。煩悩に穢(けが)れた現世を嫌い離れ、極楽浄土に往生することを心から願い求めるとの意味を持つ言葉だ。両会はのぼり旗を80本作り、4月中旬から日光街道沿いなどにある各加盟店で掲げている。

 名店会の森直生(もりなおき)会長(63)は「日光で開催されるG7サミットの閣僚会合を控え、日光から世界平和への思いを少しでも発信できれば」と話した。鉢石会の高村英幸(たかむらひでゆき)会長(59)は「家康ゆかりの他の地域では大河に関連したさまざまな取り組みを行っており、日光でも盛り上げていきたい」と話した。

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