高齢化に伴い白内障などの手術件数増…眼科専用手術室を新設 福井大学医学部附属病院

「目の手術室」の内覧会で最新型顕微鏡の機能を説明する医師=5月2日、福井県永平寺町の福井大学医学部附属病院

 福井大学医学部附属病院(福井県永平寺町)は眼科専用の「目の手術室」を新設し5月8日から業務を始める。高齢化に伴って白内障などの手術件数が増えている中、迅速な対応につなげる。

 外来棟2階の空きスペースに新設し、広さ約50平方メートルの手術室二つを備える。顕微鏡などの最新機器を導入し、より精度の高い手術が可能となる。完成に伴い、これまで月、水、金曜に限っていた手術日を火、木曜にも広げる。

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 2日の開設式で大嶋勇成病院長は「新型コロナウイルスが少しずつ落ち着き、手術件数がコロナ以前に戻りつつある。眼科部門を一つにまとめることで(一般手術室に余裕が生まれ)、他の病気への対応も手厚くなる」と述べた。

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 同病院の昨年度の眼科手術件数は約1550件で過去最多となり、白内障関連が半数を占めた。県内では福井赤十字病院(福井市)にも眼科専用の手術室がある。

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