糸魚川市一の宮２の「月華山かねこつつじ園」のツツジが満開となり、まばゆいばかりに純白の花が新緑の丘を覆っている。
〝つつじ山〟の愛称で親しまれる個人庭園。約５５００平方メートルの自宅裏山の斜面にツツジ約３５００株が植栽されている。例年５月に開花シーズンを迎え、糸魚川市内で花の見どころの一つとして、観光コースにも組まれるなど毎年市内外から大勢の人が訪れる。
３代目園主の金子稔さん（６９）によると、今年は昨年より開花が５日ほど早め。４月２９日に開園して以降、白色のヒラドツツジが次々と咲いて６日にはほぼ満開に咲きそろった。陽光が当たれば、花の白さが一層際立ち、遠くからも光を放つように見えるという。点在する紫や赤いツツジも鮮やかに映える。
園内はツツジの間を通る散策路が整備され、丘の頂上からは糸魚川の街並みや日本海を一望する景色が広がる。糸魚川の花巡りを楽しもうと、家族で来園した上越市の男性は「初めて来た。とてもきれいで素晴らしい」と感動していた。
開園期間は１４日まで。時間は午前１０時から午後４時。入園料（管理協力金）３００円。臨時駐車場あり。現地に案内看板を設置している。問い合わせは同園（電０９０・２６６９・８４３６）へ。
◇ツツジ背にオカリナ演奏 地元の愛好会
６日午前、開園期間中の恒例イベント「つつじ祭りとオカリナコンサート」が開かれた。地元のオカリナ愛好会（佐々木洋子代表）による演奏は今年で１５回目。メンバー６人が満開のツツジを背景にアンコールを含めて全９曲を披露した。来園者は咲き誇るツツジを眺めながら園内に響く優しい音色に耳を澄ませた。
同日午後に予定していた上越市の山ひろしさんによるギター弾き語りは悪天候のため延期。１３日午後１時３０分から、あらためて行う予定（天候次第）。
