豊後大野市の茂里商店、ドレッシング選手権で銅賞 県産乾シイタケを使用【大分県】

ドレッシング選手権で銅賞を獲得。「県産乾シイタケのおいしさを全国に知ってもらうきっかけにしたい」と話す茂里剛社長=豊後大野市

 【豊後大野】日本野菜ソムリエ協会(東京都)の「第1回ドレッシング選手権」で、豊後大野市大野町田中の乾シイタケ専門商社「茂里商店」(茂里剛社長)が出品した「おおいた乾しいたけと玉ねぎの無限ソース」が4等の銅賞を獲得した。乾シイタケを使ったドレッシングは珍しく、発売1カ月で約2千本を売り上げる人気。野菜嫌いの人にも好評という。

 選手権は調味料の魅力を広めることを目的に初めて開催され、全国から91点の応募があった。野菜ソムリエらによる1次審査と一般投票などもある最終審査があり、同商社のドレッシングは「シイタケのうまみがすごく生きている。商品名の通り、無限に食べたくなる」と絶賛され上位入賞を果たした。

 茂里社長(61)によると、県産乾シイタケのブランド「うまみだけ」や国産タマネギをふんだんに使用。シイタケを粗みじんにして入れており、ざくざくとした食感を楽しめる。しょうゆベースの味に仕立て、野菜だけでなく肉やハンバーグなどの料理にも合うという。3月下旬に東京のデパートで開いた販売会では、開店後わずか30分で用意した60本が完売した。

 同市は全国有数の乾シイタケ産地として知られるものの、近年は生産量、消費量ともに落ち込んでいる。

 茂里社長は「県産乾シイタケのおいしさを知らない人にぜひ手に取ってもらい、全国に広めるきっかけにしたい。産業復興の起爆剤になれば」と話している。

 200ミリリットル入りで税込み648円。同商社や大分空港の売店などで販売している。問い合わせは同商社(0974.34.2162)。

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