コロナ5類で「受診」どう変わる? 自己検査後に医療機関に電話を 変更点まとめ

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げられます。長崎県の担当者や専門家への取材を基に8日以降の変更点などをまとめました。

 -「感染したかも」と感じたらどうしたらいいですか。
 発熱などの症状やキットを使った自己検査で陽性反応が出たら、かかりつけ医か近くの医療機関に受診が可能かどうか電話で問い合わせましょう。症状が軽い場合は受診をせず、自宅療養でも構いません。ただし、体調が急変したら医療機関に相談しましょう。

 -どこで診てもらえますか。
 これまでは県に届けがあった県内約620の「診療・検査医療機関」が対応していました。5類移行の直後は約720機関が診療に応じる見込みです。

 -かかりつけ医がありません。対応可能な医療機関はどうやったら分かりますか。
 県は8日から「外来対応医療機関」のリストを県のホームページ(HP)に公表します。24時間対応の受診・相談センター(電0120.071.126)も9月末まで継続される予定です。

 -医療費は。
 8日以降は外来も入院も原則、自己負担になります。ただし、ゾコーバなどのコロナ治療薬は9月末まで公費負担(無料)が続きます。入院も9月末まで高額療養費の自己負担限度額から2万円(2万円未満の場合はその額)を減額します。

 -感染対策は。
 これまで通り、換気や場面に応じたマスクの着用は感染予防に効果があるとされています。今までは法律に基づいて行政が要請していましたが、今後の対策は個人や事業者の判断に委ねられます。本人の意思に反して感染対策を強いることがないようにしましょう。

 -感染者数は。
 これまでのように毎日公表されることはなくなり、週1回になります。県内70の定点医療機関から報告される月曜から日曜までの1週間分の患者数と性別・年代別割合が、毎週木曜午後2時に県環境保健研究センターのHPで公表されます。

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