小型の電気自動車は観光に生かせるか 京都北部で会議「渋滞恐れ」指摘も

スマートグリーンモビリティを導入する他市の視察事例を紹介した動画を見る参加者(宮津市浜町、市福祉・教育総合プラザ)

 公共交通の持続的な運行や魅力向上について話し合う京都府宮津市地域公共交通会議が、同市浜町の市福祉・教育総合プラザで開かれた。低速の小型電気自動車を走らせる「グリーンスローモビリティ」を観光に生かす方策などが検討された。

 市が2022年3月に策定した地域公共交通計画の進捗(しんちょく)を報告する目的で開かれ、市や府丹後土木事務所、丹後海陸交通(与謝野町)、京都丹後鉄道を運行する「WILLER TRAINS」(同市)などから約40人が参加した。

 グリーンスローモビリティの実証実験を23年度、籠神社(同市大垣)や府丹後郷土資料館(同市国分)など府中地区で実施する計画を確認。「駐車場からケーブルカーまでの輸送に適切」との期待の声や「国道を走らせる場合は車線が少なく、渋滞の恐れがある」との指摘が参加者からあった。

 このほか、住民有志が運営する交通空白地有償運送の利用者数なども報告された。

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