自民長崎県連 新長崎1、3区の候補公募へ 次期衆院選 党本部に複数上申も

 自民党長崎県連は7日、長崎市内で選挙対策委員会(委員長・加藤竜祥衆院議員)を開き、次期衆院選を見据え、新長崎1区と同3区の支部長(公認候補)をともに公募することを決めた。期間は9~17日。各支部選考委員会を20日に開いて支部長候補を選出し、6月初旬の選対委などを経て党本部に上申する。
 選対は冒頭を除き非公開。終了後、古賀友一郎県連会長が報道陣に明らかにした。古賀会長は「複数の候補を上申してほしいという党本部の意向がある」とし、新1区、新3区とも県連段階で候補を複数選び優先順位を付ける可能性もあるとした。近く公募要項を発表する。
 新3区を巡っては、大部分を占める旧4区の支部長を北村誠吾衆院議員(76)=8期目=が務めている。北村氏は先月28日、次期衆院選に出馬しない考えを党本部に伝えた。これを受け、山下博史県議(48)=佐世保市・北松浦郡区=と、金子原二郎元農相(78)の長男で会社員の金子容三氏(40)が名乗りを上げる意向を示している。
 北村氏は不出馬を伝達した際に「(新3区)支部長には山下県議が最適任」と付言していた。古賀会長は「(7日の選対では)後継指名をどう取り扱うかを審議した。その結果、現職の意向はありながらも公募が良いのではないかとなった」と述べた。
 一方、新1区に含まれる旧1区は2021年衆院選で党公認候補が落選。新1区の支部長は不在となっており、複数の県議らが就任に意欲を見せている。
 新1区は長崎市、新3区は佐世保など11市町で構成する。

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