10日間の集大成、チェロの音美しく 「上山音楽祭」参加者、山形で演奏

上山音楽祭の集大成として、全国から集まった若手チェロ奏者が、地元の高校生と共演したコンサート=山形市・やまぎん県民ホール

 10日間にわたって繰り広げられた「上山音楽祭 ル・シャトーかみのやま2023」の集大成となるコンサートが7日、山形市のやまぎん県民ホールで開かれた。全国から集まった若手チェロ奏者が、音楽祭の音楽監督を務めるチェリスト中木健二さん(東京芸術大准教授)や、上山市出身のピアニスト永田美穂さんと共演し、美しいハーモニーを響かせた。

 出演者は、中木さんの指導の下練習に励んだベートーベン、メンデルスゾーン、ブラームスのチェロソナタなどのほか、上山明新館高、山形東高の吹奏楽部員と共にラベルの「ボレロ」を披露した。演奏を終えて「自然に恵まれた環境の中で、有意義な10日間を過ごせた」「他の演奏者の考え方や技術を目の当たりにし、大いに刺激になった」などと話し、充実感をにじませた。

 7回目となる音楽祭は先月28日に開幕。東京都や大阪府、石川県などから中学生~30代の計14人が参加し、上山市内で公開レッスンや、まちなかコンサートなどを実施した。

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