高齢者ら対象、駅東で集団接種 宇都宮市 3日間1350人分 新型コロナワクチン

市内の医療機関で始まった新型コロナワクチンの春夏接種

 【宇都宮】新型コロナウイルスワクチンについて市は8日、高齢者など重症化リスクの高い人を対象とした集団接種をJR宇都宮駅東口の交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」で実施すると発表した。今月下旬から6月上旬の毎週土曜日に計1350人分を用意し、「春夏接種」の促進を図る。また同日、医療機関での個別接種が始まった。

 春夏接種の対象は65歳以上の市民と5〜64歳で基礎疾患のある人、医療従事者、高齢者施設などの従事者。オミクロン株対応型を使い、8月まで実施する。多い人で6回目となり、市内約17万人が対象となる見込み。9月以降の「秋冬接種」は5歳以上の全ての人が対象となる。

 集団接種は今月20、27日、6月3日の3日間、ライトキューブ宇都宮2階大会議室で実施する。1日当たり450人で、接種時間は午前10時半〜午後8時半。希望者は予約サイトかコールセンターで申し込む。

 市によると、前回の接種から5カ月半経過した人へ接種券を順次発送しており、毎週金曜日に予約枠を公開している。集団接種を受けた人は、ライトキューブに隣接するウツノミヤテラスの店舗で割引などの優遇サービスを受けられる。

 市内の医療機関では8日、重症化リスクの高い人らを対象とした個別接種がスタート。宝木本町の松本医院には朝から接種を希望する人が来院していた。細谷町、小林英雄(こばやしひでお)さん(77)は「コロナはやっぱり怖い。持病があり、5類移行もあって備えることにした」と話した。

 市コロナワクチン対策室によると7日時点で、今月25日までの予約枠は約7割が埋まっているという。担当者は「70歳以上の致死率は他の年代に比べて高い。接種券が届いたら早めの予約を検討してほしい」と呼びかけている。(問)コールセンター0120.611.287。

 

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