広島・福山市は、マダニにかまれることによって感染する日本紅斑熱で市内の女性が死亡したと発表しました。
福山市によりますと、死亡したのは、市内に住む70代の女性です。女性は、今月5日、発熱や発疹などを訴えて、市内の医療機関を受診。日本紅斑熱と診断され、8日に死亡が確認されたということです。
日本紅斑熱は、マダニにかまれて感染する病気で、数日間の潜伏期間を経て頭痛や倦怠感・高熱などの症状と、体に米粒くらいの大きさの紅斑ができるということです。悪化すると臓器不全や意識障害などを引き起こすことがあります。
マダニは春から秋にかけて活動が盛んになるということで、福山市は、野山で活動する際はできるだけ肌の露出を避け、帰宅後は入浴などの際にマダニにかまれていないか確認をするよう呼びかけています。
ことしになって広島県内でマダニを介した感染症による死者は、これが初めてです。