若き奏者が音色響かせ 音楽家目指す若者を応援 ラストコンサートも「夢に向かって」/岡山・津山市

「美作の若き音楽家によるコンサート・ファイナル」がこのほど、岡山県津山市新魚町のベルフォーレ津山で開かれた。美作地域ゆかりの5人がそれぞれの才能を発揮し、楽器の魅力を十分に引き出した美しい音色で約350人の聴衆を魅了した。

プロを目指す若者たちの親や支援者でつくる「美作の若き音楽家を応援する会」(長谷茂会長)が主催している演奏会で、コロナ禍の影響で中止が続き、開催は4年ぶり。2015年から続くコンサートも今回が最終となった。

ユーフォニアムの岩本悠香さん(北陵中出身)、マリンバの藤本美緒さん(久米中出身)、クラリネットの福島広之さん(久世中出身)、ハープの堀田千晶さん(津山西中出身)のほか、ゲストとしてバストロンボーンの田口博康さん(同)ら5人も出演した。

ゆったりとした旋律から情熱的なリズムへと変わるベルギーのスティーヴン・フェルヘルスト作曲の「エンジェルスタンゴ」、多くの人に慣れ親しまれてきた童謡「赤とんぼ」など、さまざまな曲目を披露。最後に童謡「ふるさと」の歌と演奏で、会場を盛り上げた。

津山市領家の河野一見さん(82)は「すばらしい演奏だった。各地で活躍している津山市出身の人がいることを知れてよかった。機会があれば、また聴きたい」と話した。

最後に長谷会長は「今まで支えてくれた人、聴いていただいたみなさんに感謝したい。これからも夢に向かって励む若者を応援し、後に続く子どもたちに希望を与えられるような場をつくりたい」と語った。

© 津山朝日新聞社