小中高生がフリマ企画、開催 若者目線で西都明るく

地元の児童、生徒が主体的に運営し、多くの来場者でにぎわった「SSSマーケット」

 西都市の小中高生27人が主体となり企画した新たなフリーマーケットイベントが7日、同市中心部のあいそめ広場であった。少子高齢化が進む古里の次世代を担う立場として盛り上げようと初めて開催。多くの来場者でにぎわい、「今後も地域の大人たちと連携を強めて活動を大きくしていきたい」と意気込んでいる。
 企画したのは昨年11月に同市妻地域の妻北、妻南小、妻中、妻高の代表生徒で発足させた「SSS(トリプルエス)会議」。月1回ペースで集まり、人口減社会で古里をどう発展させていくかについて子どもたちのみで自由に議論。若者視点でのまちづくりの方策について考えてきた。
 同日の「SSSマーケット」は会議の周知や今後取り組む清掃、遊具塗装ボランティアなどの活動費確保なども目的に計画。市民からの不要品収集や分類、当日の接客、会計などを子どもたちが主体的に担い、会場設営では妻南、妻北地域づくり協議会も協力した。
 会場は会議メンバーや来場した友人らの若さであふれて活況に満ち、見守っていた地元・妻駅西地区商店街振興組合の練石友次理事長(74)は「若い人の感覚で物事を動かし、これからも活力の芽を育んでもらえるとうれしい」と笑顔。
 同会議初代議長で妻高3年の西里和也さん(17)は「西都を明るくしようと小中高生が積極的にコミュニケーションをとり、主体的に動くことができている」と手応えを感じていた。

© 株式会社宮崎日日新聞社