今季、超満員の横浜スタジアムを沸かせているのは、首位を走るベイスターズの選手たちだけではない。オフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」も趣向を凝らした企画で盛り上げている。特に注目を集めているのが、ファンとのリレー対決「ハマスタバトル」だ。運動会をほうふつとさせるメンバーの全力疾走に熱い声援が送られる。
4日の広島戦の四回終了後。一塁ベース後方から右翼フェンスに向かって、一走のメンバーがスタートを切る。隣を走るのは、ファンクラブ会員で当日の観客から抽選で選ばれたランナー。約40メートル先で2走のShizukuさんがバトンを受けて差を付けると、アンカーのAkiさんは笑顔でゴールテープを切った。
開幕前に行われたメンバー間の走力テストで一番速かったAkiさん、2番手のShizukuさんは不動のランナー。共に陸上経験はないが、日ごろのトレーニングで鍛えられた脚力を生かし、ここまで10勝3敗。ハマスタで強いチーム(11勝2敗)にも匹敵する高勝率だ。
メンバー3年目のAkiさんは「初めてファンの方々と近い距離でイベントができるようになって楽しいしうれしい。1番でゴールテープを切ったときは最高に気持ちいい」と笑みを浮かべる。
今も試合前後にバトンパスの練習を重ねているという。Shizukuさんは「いつも緊張するけど、声援がすごく聞こえて力になる。他のイニング間も盛り上がるイベントはある。ディアーナを知ってもらえるきっかけになれるように一層頑張りたい」と話した。