映画『グランツーリスモ』はゲーム体験が影響  ブロムカンプ監督が「リアリズム」に感銘

ニール・ブロムカンプ監督は、プレイステーションのレーシングゲーム『グランツーリスモ』の「日常のリアリズム」に感銘を受けたことを明かした。このゲームの映画化作品のメガホンをとる監督は、これまで手掛けた映画とは異なる挑戦にインスパイアされたそうだ。

ブロムカンプ監督はトータル・フィルム誌にこう語っている。「興味を引かれたところは、私はいつも大規模な別世界的で非現実な世界を構築するサイエンスフィクションを作っています」「(『グランツーリスモ』に関して)1つには、現代的な現実の世界だということです。地球をまたにかけた日常のリアリズムに、奇妙な意味で、非常に創造的にインスパイアされたのです」「ですから、現実の世界のセットを建設し、現実の世界のことを真似する。日産の東京本社をブダペストに持ってくることすらね。どうやってそれを作ろうか?私が通常やらない興味深く奇妙なチャレンジなのです」

アーチー・マデクウェ、デヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルームらがキャスト陣に名を連ねる新作映画は、『グランツーリスモ』のプレーヤーで数々のビデオゲーム大会で優勝した後、実際にプロのレーシングドライバーになったヤン・マーデンンボローの実話を基にしており、ブロムカンプは映画が、同ゲームシリーズのファンに喜んでもらえるものになることを願っているという。

「両親の家で『グランツーリスモ』をプレーしていた後、最終的にル・マンのレースに出場したこの子と繋がる方法を模索していました」「彼の視点を通して、『グランツーリスモ』のヴァーチャルなリアリティをリアリティにしようとしたのです。彼がどのようにそれを思い出し、現実の世界に重ねるかということを。それが私が脚本に入れ、撮影する方法のアイディアの1つです」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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