京都・亀岡の「万祥池」でカキツバタが見ごろ 在来野生種の約500株が初夏告げる

青紫色の花を咲かせた在来野生種のカキツバタ(亀岡市荒塚町・大本本部)

 宗教法人大本・本部(京都府亀岡市)にある「万祥池」で、在来野生種のカキツバタが見頃を迎えている。水辺で「コダイムラサキ」と称される青紫色の花を咲かせ、初夏の訪れを告げている。

 カキツバタの元株は愛知県三河地域に自生し、国の天然記念物に指定されている。大本は在来種の保存に力を入れており、1972年に特別に許可を得て、旧丹波亀山城の内堀に造られた同池に約500株を移植した。

 1日ごろから次々に花が開き、通りがかった人が足を止めて写真に収めていた。同本部総務課は「この時期を楽しみにして訪れる人もいる。今月中旬頃までは楽しめそう」としている。

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