岩手県内で今年、飲酒運転の摘発が増えている。県警によると、4月末現在で111件と前年同期に比べ26件増加した。新型コロナウイルス禍の影響が薄まり、酒を飲む機会が増えたことも一因とみられる。飲酒運転事故も目立つようになり、取り締まりや啓発を強化する。
県警は4月下旬、深夜から翌朝にかけ県内一斉の取り締まりを実施。盛岡市内の市道では盛岡西署員11人が車を止め、簡易アルコールチェッカーで運転手の呼気を検査した。全県で逮捕者はいなかったが、酒気帯び運転など19件の違反を摘発した。
過去5年間の飲酒運転摘発数は、2018年の341件をピークに、22年は261件に減少。コロナ禍での外出自粛などが影響したとみられる。その後、各種イベント再開などで外に出る人が増え、飲酒後に安易な気持ちでハンドルを握っている可能性がある。