【千葉魂】ポランコの好きな曲 リズム乗って調子も上向き 千葉ロッテ

主砲として期待されるポランコ

 いつしか打席に立つ時、矢沢永吉の「止まらないHa~Ha~」が流れるようになった。グレゴリー・ポランコ外野手の登場曲だ。

 「初めて聞いた時にリズムもとても良くて気に入ったんだ」とポランコ。

 助っ人が最初にこの曲を耳にしたのはZOZOマリンスタジアムでの打撃練習の時。グラウンドで練習中に流れていた。再び耳にすることになったのはエスコンフィールド。ファイターズの矢澤宏太選手が登場曲として使用をしていた。

 「ああ、いいなあと思った。翌日の練習前に少し歌ってみたら、澤村(拓一)さんからも『いいね!』と言われたんだ」(ポランコ)

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 気が付けば、すっかり矢沢永吉の虜になっていたポランコ。ロッカールームで井上晴哉内野手に熱い想いを打ち明けた。すると4月21日のホークス戦(ZOZOマリンスタジアム)でのポランコの登場曲がこの曲に突如、変更になった。

 「サプライズだった。ビックリしたよ。でもうれしかった」とポランコはうれしそうに振り返る。

 主砲として期待されながら、なかなか思うような結果が出ずに苦しんでいたポランコに井上が少しでも喜ばせようと試合前、球団に登場曲の変更をお願いしていたのだ。

 「なんかすごく寂しそうな表情をしているように見えたので、なにかしてあげたいと思って、お願いをしました」と井上。チームメートの優しさが心に染みた。ポランコは5月2日、仙台でのイーグルス戦で2号本塁打を放つと翌3日の同カードでは延長十回に決勝の3号2ランを放つなど、徐々に、確実に状態を上げている。

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 ポランコは「タイミングもスイングもとてもいい感じになっている。いいスイングをつかんできているので、たくさん練習をしていいスイングを磨いていきたい。そして心優しい最高のチームメートと今シーズンを最高のシーズンにしたい」と話し、ZOZOマリンスタジアムでの試合日はいつも全体練習前に室内練習場にこもる。

 ちなみに曲といえば忘れてはいけないのはファンが歌ってくれるポランコの応援歌。ファンの声が助っ人を強く後押ししている。「ダイスキ! (佐々木)朗希も、茶谷(健太)も歌ってくれるんだ。ボクの家族も気に入っているよ。他のチームメートの応援歌もスキ! 毎日、すごく勇気をもらっている。感謝しかない」とポランコは話し、応援に応える活躍を約束する。

 「ボクは暖かいのがダイスキなんだ。暖かければ、暖かいほどコンディションはよくなる。だから期待をしてほしい」

 マリーンズのすべてが大好きで、真面目で心優しき助っ人、ポランコ。気温が上がるこれからは背番号「22」の季節だ。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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