どうも!クーピーチャンネルです。今回は、トヨタのキャンピングカー専用ベース車両『カムロード』をベースにした最新キャンピングカー『Puppy210(パピーニーイチマル)』を前後編に分けて徹底レビューします!前編となる今回は、Puppy210の概要と内外装をご紹介。キャンピングカーの購入を検討している人は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
トラックのような最新キャンピングカー!トヨタ カムロードベース『Puppy210』の概要
トヨタのカムロードをベースとしたキャンピングカー『Puppy210(パピーニーイチマル)』は、バスのようなトラックのような、バンのような……今までに見たことのない形のキャンピングカーです。
Puppy210はキャブコンのなかでも背が低いため、風の煽りやコーナリング時のロールがかなり軽減されているのが特徴です。
キャブコンだからこそ車内も快適なうえに、普段使いしやすいサイズという魅力もあります。
また、内装はポップアップ式です。ポップアップを上げると快適になるのはもちろんですが、今回はポップアップを上げなくても快適に過ごせるのかも含め検証します!
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自分はポップアップのあるキャンピングカー『インディ727』を所有しています。
しかし、ポップアップを上げて使用できるかどうかは天候に左右されることもあり、ほとんど上げていないんですよね。
そのため、ポップアップを上げなくても快適に過ごせるのかは重要なポイントだと思います!
標準装備が充実!トヨタ カムロードベースの新型キャンピングカー『Puppy210』の外装
まずは、Puppy210の外装からチェックしていきます。
フロントの外装
車体は高さが209cm、横幅が174cmですので、立体駐車場やコインパーキングにも停められます!
都会に住んでいる人でも所有しやすい大きさのキャブコンですね。
車体の上には、標準装備でルーフベントがついています。
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バンクがないので、走行時の風の抵抗も少なそうですね。
また、新型カムロードのヘッドライトはLEDになり、より明るくなりました。
センサーもついているので、障害物があると音で知らせてくれます。
サイドの外装
車体の全長は4m80cmで、小回りが効く大きさです。
運転席側のサイドには、前方部分に大きな窓が1つと、長尺物が入る収納、ガソリンの給油口がついています。
後方部分には外部電源の入力や冷蔵庫の排熱口、給水タンクが入っている収納もありますよ。
給水タンクが入っている収納の下には、家庭用エアコンの室外機が埋め込まれています。
また、助手席側のサイドには、前方部分に大きな窓と収納がついています。収納は広々としており、車内とつながっているのが特徴です。
後方部分には車内へとつながる入り口が設置されています。
リアの外装
リアにも小さめの窓がついています。
汚水はリアの下から排水される仕組みです。
足回り
リアはダブルタイヤです。床をなるべく低くするために試行錯誤した結果、二駆のみの販売になったそうです。
また、リアのスタビライザーやサスペンションの強化スプリングが標準装備となっています。
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ノーマルのままだとかなり揺れるので、標準装備で足回りが強化されているのはうれしいポイント。
追加で何十万円というお金をかけなくても、安定した走行が実現します!
3人で乗車が可能!トヨタ カムロードベースの新型キャンピングカー『Puppy210』の運転席
続いて、Puppy210の運転席をチェックしていきます。
運転席に座ってまず感じたのが、車高が高く、見晴らしがかなり良いということです。
運転席のヘッドクリアランスは、170cmの自分が座って、こぶし1個程度の余裕があります。
運転席と助手席の間にもう1人座れるので、3人で乗車できるのも特徴です。
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親子3人そろって、絶景を見ながら出かけられますよ。
また、Puppy210は車高の高さを抑えるために、助手席の上にルーフベントがついています。
標準装備でマックスファンもついていますよ。夏場などは暑い空気を一瞬で換気できて、快適そうです。
気になるエンジンスペックは2LガソリンのVVT可変バルブ、トルクバンドが2回です。
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最高出力は132馬力と、運転が楽しみになるエンジンスペックとなっています!
さらに、オートマチックハイビームがついているほか、ミッションは6速ATですがマニュアル操作に変更することも可能です。下り坂など、エンジンブレーキが必要な時には便利ですね。
広い空間が快適!トヨタ・カムロードベースのキャンピングカー『Puppy210』の内装
ここからは、Puppy210の内装をご紹介していきます。
内装の広さ
車幅が174cmのため狭いかと思いきや、実際に入ってみると想像よりも広いです!
入り口を後ろに配置したリアエントランスレイアウトや、白基調の配色で広さを感じられる内装になっています。
ポップアップを上げていない状態の車内の高さは134cmで、170cmの自分がソファに座ると指2本分くらいの隙間しかありません。
ただし、今回試乗したのはプロトタイプで、製品版はソファが3cm下がる予定だそうです。製品版になれば、もう少し余裕が生まれそうですね。
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天井が低く立って歩くのは難しいですが、秘密基地感があって楽しいです!
ポップアップ
ポップアップを上げる際には、まず3箇所にあるバンドを外します。
次に、2箇所にある黒いベルトを緩めます。
ベルトを緩めたら、手でポップアップを押し上げるだけで完了です。
ポップアップを上げると室内高は2m10cmになり、かなり開放感がありますよ!
生地は完全防水で、雨の日でも問題ありません。また、ポップアップ上部はメッシュになっているので、開けて風通しを良くすることも可能です。
Puppy210のポップアップは、全体的に上がるのではなく、片面だけ上がるのがおもしろいポイント。
片面だけ車体についているため、全体的に上がる構造のポップアップに比べて風の抵抗に強そうです。
ソファ
ソファは広く、5人で乗車できます。セカンドシートには後ろ向きで3人、3点式のサードシートには2人が座れます。
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3点式のサードシートにはチャイルドシートも設置可能です!
先程解説した通り前方座席には3人が座れるので、合計で8人が乗車可能です。
また、Puppy210はソファがメインベッドになり、ベッドを展開すると3人まで就寝できるほか、ソファの上には簡単に展開できるハンモックもあります。
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キャンピングカーの中とは思えないレイアウトですね!
テーブル
テーブルは横幅が102cm、奥行きが約80cmと、自分が今まで見てきたキャンピングカーのなかで一番大きいです。
5人でテーブルを囲んでも、問題なく利用できる広さですね。
窓
Puppy210には左右2箇所に大きな窓と、車両後方に小さな窓が1つあります。
アクリル二重窓ですので結露に強く、断熱効果もありますよ。
また、シェードはワンタッチで上げられて、上部についているツマミを掴んで引き下げれば、一瞬で網戸にも切り替えられます。
ボディの断熱
キャブコンの命でもあるボディの断熱ですが、Puppy210は二層構造になっているのが特徴です。
ボディ断面は外側がFRPで、真ん中には空気の入る層と断熱材が入っています。厚さは約3.5mmです。
空気が入る層もあるので、冬は暖かく、夏は熱を遮断してくれるでしょう。
スイッチ類
Puppy210は大きく分けて3箇所にスイッチ類が設置されています。
まず、入り口にスイッチパネルが1つ。
そして、ソファの横にもう1つスイッチパネルがあります。
FFヒーターのつまみと、インバーターのスイッチは助手席のすぐ後ろにあります。
FFヒーターのつまみとインバーターのスイッチがついている部分は小さなテーブルとなっており、天板部分にはACコンセントとDCがあってかなり便利です。
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助手席の後ろにインバーターのスイッチとFFヒーターのつまみがあるので、運転席に乗ってから消し忘れに気づいたときでも、簡単に電源をオフにできます。
また、天井にはプッシュで明るさを調節できるライトもついていますよ。
サブバッテリー
サブバッテリーはサードシートの下に入っています。
標準装備で100Aの鉛バッテリーが2機搭載されており、オプションで1機追加することも可能です。
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リチウムバッテリーのオプションはないのでご注意ください。
ただ、鉛バッテリーはリサイクルが可能であるため、載せ替えや交換をする際に費用を抑えやすいメリットもありますよ!
エアコン
最近の夏はかなり暑いので、キャンピングカーにエアコンは必須ですよね。
Puppy210には、オプションで家庭用のエアコンを搭載できます。
家庭用のエアコンは電力消費が激しいので、鉛バッテリーのみで使用できるか疑問でした。しかし、Puppy210を製造した「キャンパー厚木」さんによると、さまざまな体験や検証のもと、鉛バッテリーでも問題ないという結論に達したそうです。
走行中はエンジンがついているので、オルタネーター発電によって、ガソリンがなくなるまで電力が使用できます。オプションで520wのソーラーパネルもつけられるので、日中はソーラーパネルから電力を賄うことも可能です。
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夜は鉛バッテリーが満タンであれば、エアコンを付けても一晩持つそうです。
ただ、電力が足りるか不安な人はポータブルバッテリーをエアコンに接続すれば長時間もちますよ。
トヨタ カムロードベースの新型キャンピングカー『Puppy210』は広い内装と充実の装備が魅力!
トヨタのカムロードをベースにした最新キャンピングカーであるPuppy210は、広々とした内装や細かな部分まで充実している装備が魅力です。
最大乗車可能人数は8人と大型でありながらも、立体駐車場やコインパーキングにも駐車できる普段使いしやすいサイズ感となっています。
後編では、前編では伝えきれなかった内装の魅力やメリット・デメリットなどをお伝えしますので、ぜひあわせてチェックしてみてください!