薬品管理ロボ、岩手県内初導入 盛岡の薬局、自動で取り出し整頓

 

 盛岡市青山のスタイル薬局(平山智宏社長)は8日、薬品を管理する最先端ロボットを県内で初めて導入した。処方箋のデータに基づいて必要な薬品を取り出すほか、自動で棚を整頓する。薬剤師が担っていた業務を効率化し、団塊の世代が全員75歳以上になる2025年を見据え、需要が高まる在宅医療に人手を振り向ける体制を整える。

 装置内には3500の薬品箱を収納できる。医療事務員がパソコンに患者の処方箋データを入力すると、ロボットアームが自動で薬品を取り出し、出庫口に配送。昼夜を問わず使用頻度や期限に応じて最適な並び替えを行うため、効率的に在庫管理できる。

 導入には国が社会環境の変化に対応したビジネスを応援する事業再構築補助金を活用。北日本銀行の支援を受け、経費3千万円のうち2千万円を補助金で賄った。

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