昨シーズン準決勝の再戦。スペインとイングランドの雄が激突する|チャンピオンズリーグ

準決勝1stレグ 展望

写真:昨季のCLに続き、2人の名将が再び相まみえる ©Getty Images

5月9日、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのレアル・マドリード vs マンチェスター・シティの一戦が行われる。

レアル・マドリードは準々決勝でチェルシーと対戦し、2戦合計4-0で完勝を収めた。国内リーグで首位バルセロナに大きく水をあけられていることもあり、CL制覇に目標をシフトチェンジしている感もある。4月下旬に負傷したルカ・モドリッチも5月6日のコパ・デル・レイ決勝で復帰しており、このマンチェスター・シティ戦に向けてカルロ・アンチェロッティ監督は「プレーする」と明言。カリム・ベンゼマやヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴらアタッカー陣を操る司令塔は心強い存在だ。

一方で、最終ラインの中軸であるエデル・ミリトンが累積警告で出場停止となるのは大きな懸念点だ。マンチェスター・シティの迫力ある攻撃をどのように食い止めるのか、指揮官の用兵も含めて注目ポイントだ。

マンチェスター・Cは準々決勝でバイエルンと対戦し、2戦合計4-1と危なげなく勝ち進んだ。国内リーグ戦では10連勝中と破竹の快進撃を続けており、クラブ初のCL制覇に向けて機運は高まっている。バルセロナ出身のジョゼップ・グアルディオラ監督にとって、レアル・マドリードは“負けられない相手”となる。

攻撃陣ではアーリング・ハーランドが国内リーグで35ゴール、CLでも12ゴールを挙げていずれも得点ランク首位。ケヴィン・デ・ブライネやリヤド・マフレズらとの連携は相手にとって大きな脅威となる。ただ、4月から5月にかけては中2日、中3日で試合をこなす過密日程が続いており、直近のリーグ戦となった第35節リーズ戦では苦戦する様子も見られた。また、ケガから復帰したばかりのナタン・アケも再び負傷した様子で、この試合に出場できるかどうかは微妙な状況だ。

両者は昨シーズンのCLでも準決勝で対戦。1stレグでは4-3でマンチェスター・シティが勝利したものの、2ndレグでは1点ビハインドの後半終了間際にロドリゴが2点を奪ってレアル・マドリードが2戦合計スコアで追いつき、延長戦の末に大逆転勝利を収めている。その事実を踏まえ、アンチェロッティ監督は「勝負が決まるのは2ndレグ。1stレグではアドバンテージを手にしたい」と語っている。両チームともある程度のリスク管理をしつつ、チャンスがあれば確実にモノにしていい形で2ndレグを迎えられるようにしたい。

© 株式会社SPOTV JAPAN