還付、相殺のはずが…水道料金「二重納付」で未処理110件 幸手市、委託業者内での引き継ぎミスが原因

幸手市役所=埼玉県幸手市東

 埼玉県幸手市は9日、水道料金・下水道使用料の二重納付に対する事務処理で未処理の事案があったと発表した。該当者には個別に説明し、料金の還付・充当処理を行う予定。

 未処理事案は、2022年度分で110件。還付・充当処理がされていない水道料金は24万1164円、下水道使用料5万8113円の計29万9277円。

 同市では、水道料金の徴収業務等を日本ウォーターテックス幸手事業所に委託。期日までに料金が未納だった場合は、督促状と併せ納入通知書を改めて発送するため、誤って料金を二重納付してしまうケースがあるという。

 二重納付に対しては本来、同所担当者が、還付もしくは次回の水道料金との相殺処理を行うが、22年度に担当者を変更した際、事務処理の引き継ぎが十分でなかったことで未処理事案が発生。同所責任者が、二重納付の還付・充当処理票を確認していた際、未処理事案が判明し、先月28日に同市に報告した。

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