GWの長崎県内観光27万3265人 悪天候の影響で1日平均は昨年の9割に

GW期間中、多くの観光客でにぎわった長崎市の新地中華街

 長崎県は9日、ゴールデンウイーク(GW、4月29日~5月7日の9日間)の県内主要観光施設31カ所の観光客数について、27万3265人だったと発表した。昨年(10日間)の32万9719人と比べて5万6454人減。1日平均の観光客数は3万363人で、昨年の9割近くにとどまった。県は「初日と後半の悪天候が影響した」としている。
 昨年9月に西九州新幹線が開業して初のGW。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが連休明けに「5類」へ移行するのを控え、人出の回復が期待されたが、コロナ禍前の2019年と比較すると、1日平均の観光客数は5割程度だった。初日を除くと天候が良かった昨年と比べ、今年は雨が降る日が多かった。

GWの来場者が多かった施設やイベント

 施設別では多い順に九十九島パールシーリゾート(佐世保市)が3万3910人(前年比4.1減)、グラバー園(長崎市)が2万7401人(同11.2%減)、出島(同)が1万8725人(同2.7%増)と続いた。昨年最多のハウステンボスは非公表。
 屋内施設は伸び率が高かった。雲仙岳災害記念館(島原市)は7629人(同57%増)、長崎歴史文化博物館(長崎市)は5084人(同46.6%増)、長崎原爆資料館(同)は1万7143人(同24.2%増)だった。
 主要イベントでは「波佐見陶器まつり」(東彼波佐見町)に24万人が来場。昨年より2万人多かったが、19年と比べると7万6千人少なかった。次いでDEJIMA博(長崎市)が11万人だった。

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