旅客数257万人 コロナ前8割まで回復 長崎空港ビルディング、22年度調べ

長崎空港の乗降旅客数

 長崎空港(大村市)の2022年度の乗降旅客数が約257万3千人に上り、前年度から2倍近く増加したことが長崎空港ビルディングの調べで分かった。開港以来最多を記録した18年度比でも約8割の水準に迫り、新型コロナ禍で落ち込んだ旅客需要の回復傾向が浮き彫りになった。
 同社によると、18年度の旅客数は約326万9千人に達したものの、年度終わりに感染拡大が始まった19年度は約315万9千人と微減。20年度は約88万9千人で過去2番目の少なさとなり、21年度は約133万7千人だった。
 22年度も前半(4~9月)は18年度比で70.6%とやや伸び悩んだが、3年ぶりの行動制限のないゴールデンウイーク(GW)や夏休み期間で旅客が増加。後半(10~3月)は全国旅行支援の後押しを受け、18年度比で86.3%まで回復してきたという。
 路線別では長崎-五島福江便が18年度比で112.7%と好調。五島列島などが舞台となったNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の放映効果も影響した可能性がある。一方、国際線は定期便の全路線が運休を続けており、実績はプライベートチャーターの約100人にとどまった。
 本年度も春休み期間中の客足がコロナ前の水準に近づいているという。同社は「お客さまが安心して利用できるよう日々努める」としている。

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