チャールズ国王 戴冠式で首の痛みに耐えていた 被った王冠の重さは2キロ超 ウィリアム皇太子が明かす

英国のチャールズ国王は、戴冠式の王冠を被っている間、ひそかに首の痛みに耐えていたことが分かった。長男のウィリアム皇太子は7日、王室ファンと会話を交わすためにイングランド南東部ウィンザーでサプライズの民間視察を行い、国王の状態について「王冠を被って、昨夜は首が痛かったと思います。とんでもない重さですから」と話し、同式で緊張していたことも明かした。

また、前日の6日に開催されたロンドンのウェストミンスター寺院での戴冠式の間、雨の中で何時間も見守っていた人々に感謝の気持ちを述べ、「昨日は雨の中、皆さんは何時間も立っていて、申し訳なく感じています。(雨に慣れている)イギリス国民なので、『ちょっとの雨くらい大丈夫』って思いがちなのですが」と続けた。

74歳のチャールズ国王が頭にのせた王冠は、17世紀に作られた聖エドワード王冠で、5ポンド(約2キロ超)という重さで知られる。1902年、エドワード7世は体が弱く、その重さに耐えられなかったため、同王冠を被ることができなかった。君主は、戴冠式の行列で寺院を出る際に、王冠をより軽いものに変えることが知られており、チャールズ国王も同じく、ウェストミンスター寺院への行き来には帝国王冠を着用した。

また、妻のカミラ王妃は、昨年9月に96歳で崩御された故エリザベス2世に敬意を表し、新たな冠を依頼せず、チャールズ国王の曽祖母にあたるメアリー女王が着用していた王冠を修正することを選んだ。同王冠には4つのアーチがあり、18.8カラットのハート型の「カリナン」ダイヤモンドがあしらわれていた。

バッキンガム宮殿に戻ったチャールズ国王夫妻をはじめとするロイヤルファミリーは、バルコニーから儀礼飛行を鑑賞、王室ファンに手を振った。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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