連敗止める 広島カープ 「勇気をもらえた」床田寛樹 大学時代を過ごした岐阜で躍動 先輩の野間峻祥が決勝打

広島カープは、G7広島サミット開催に伴い、2週間に渡る長期遠征に出ていますが、その遠征初戦の9日、岐阜で中日と戦いました。

カープが岐阜・長良川球場で試合を行うのは2017年以来、6年ぶり。その岐阜で大学時代を過ごした2人が活躍します。

まずは、中部学院大学出身、先発の 床田寛樹 。青春時代に慣れ親しんだ球場でしたが、1回、いきなりワンアウト3塁・1塁のピンチを迎えます。しかし、この場面は落ち着いてダブルプレーで切り抜けます。

すると、今度は大好きなバッティングでみせます。2回にヒット。4回には岐阜の夜空を切り裂くツーベースを放ち、自身プロ入り初のマルチヒットをマーク。

床田はその後、ピッチングでも尻上がりに調子を上げると、バックの固い守りもあって中日打線に得点を許しません。しっかり腕を振り続けた床田は、7回無失点と試合をつくり、マウンドをリリーフ陣に託します。

その床田の好投に応えたい打線は、両チーム無得点で迎えた8回表、先頭打者の 秋山翔吾 がこの日、3安打目。今シーズン6度目の猛打賞となる2ベースヒットで出塁します。

その後、ワンアウト2塁・1塁となり、このチャンスで打席には中部学院大学出身で床田の2年先輩の 野間峻祥 。ここまで3打席で凡退していましたが、野間らしく粘りに粘ると、8球目のストレートを弾き返し、値千金の先制タイムリー。「床田ががんばっていたし、なんとか点につながってよかった」と先輩の意地を見せます。

1点リードで、床田の後を受けたリリーフ陣。まず8回、セットアッパーで登場したのは、島内颯太郎 。持ち味のストレートで2番からの上位打線を三者凡退に片づけます。

そして、守護神不在の9回、マウンドに上がったのは 矢崎拓也 。堂々としたピッチングで最後は2者連続三振。こちらも三者凡退で締めくくり、自身、今シーズン初セーブ。

栗林良吏 不在でも新しい形で万全のリレーを見せたカープ。連敗を3で止め、長期遠征は白星スタートです。

広島カープ 床田寛樹 投手
「立ち上がり、バタバタしたが、うまくマウンドでアジャストできた。(長良川球場は)思い出のある場所だし、いい姿を見せることができた。(試合前に)ストレッチをしているときから『がんばれ』の声援で勇気をもらえた。(野間さんの決勝打は)すごくうれしかった。やってくれると思っていた。次も勝てるようにがんばりたい。応援よろしくお願いします」

― もう1人、岐阜にある中京学院大学出身の 菊池涼介 も3安打・猛打賞の活躍でした。“地元パワー” 、すごいです。

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