カーボンゼロ実現目指し ゴーヤのグリーンカーテン育て成果競う「にいがた緑の陣」9市町が「合戦」 上越市で出陣式

 県内の市町村がゴーヤのグリーンカーテンを育て、成果を競い合う「にいがた緑の陣」が10日から始まった。出陣式は昨年度優勝の「軍」、上越市の高田城址公園オーレンプラザで行われ、9市町が必勝を祈念し気勢を上げた。

9市町(軍)が一堂に会し、鬨(とき)の声を上げた

 主催は県と県地球温暖化防止活動推進センター。「2050カーボンゼロ」の実現に向けた取り組みで、参加する市町村がグリーンカーテン育成、住民を巻き込んだ環境イベントなどを行い、これらの行動ごとに付与される「ゴーヤポイント」の多寡で勝敗を競う。
 初開催となった昨年度は上越市をはじめ5市が「出陣」し、激戦を制して同市が優勝を飾った。本年度は新たに4市町が参戦。計9市町が同日から10月末まで「合戦」を繰り広げる。
 出陣式には折り紙のかぶとをかぶった各市町精鋭が参集。優勝旗返還の後、それぞれが予定している取り組みを紹介した。上越市を代表して登場した石黒厚雄・環境政策課長は「厳しい戦いだが、連覇の栄誉を受けられるよう頑張りたい」と決意を述べた。

県地球温暖化防止活動推進センターの米田和広センター長(左)へ優勝旗を返還する石黒課長

 ゴーヤの苗は、県内の高校生らが「職人」として育成に協力。同日、各市町へ20本ずつ進呈した。高田農業高は今回、育苗に初参加。江口拓真君(3年)は「丹精込めて育てた苗。地球温暖化防止に役立ててほしい」と話した。
 同市は今後、高田城址公園オーレンプラザ、春日謙信交流館、高志小を「陣」に定めてグリーンカーテンを育成。併せて市民への周知や環境啓発などを行う。石黒課長は「温暖化防止のため、市民の皆さんもできることを行ってほしい」と呼び掛けている。

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