現在2位のJ1横浜Mは10日、横須賀市のF・マリノススポーツパークでアウェー新潟戦(14日午後1時半・デンカS)に向けた練習を公開した。右足の骨折でDF角田涼太朗(23)が全治3カ月の重傷を負うなど台所事情は厳しいが、FW宮市亮(30)らの全体練習合流は明るい材料。ケビン・マスカット監督は「新潟戦はチャレンジングな試合になる。いい準備をして臨みたい」と策を巡らせている。
左CBの定位置を守ってきた角田の離脱に「開幕からいいスタートを切っていたので本当に残念。1日でも早い回復を待っている」とマスカット監督。エドゥアルドの状態が良好なのは幸いだが、相次ぐけが人に頭を悩ます日々が続く。
前節の京都戦でベンチを外れたMF喜田はこの日も一部別メニュー調整で、ボランチの起用法も大きなポイントだ。山根が世代別代表に選出され、喜田、渡辺は累積警告が3枚たまっている状況。熾烈(しれつ)な争いを続ける藤田や吉尾、榊原らへの期待がなお一層高まっている。
ただ、暗いニュースばかりではない。右膝の故障から再起を図る宮市は紅白戦にフル出場するまでにパフォーマンスを上げており、指揮官は「順調に回復してきている。ゲームの中でどういう数字を出しているかなど状態を見ている段階」と安堵(あんど)の表情だ。
スコットランド・プレミアリーグの雄、セルティックとの親善試合が7月に決まり、「アンジェ(ポステコグルー監督)とは長い付き合い。楽しみな試合になる」とマスカット監督。まずは目の前の一戦、そして首位神戸の背中にフォーカスし、心置きなく夏の「再会」を楽しみたい。