障害者手帳とマイナポータルの連携を一時停止「自分の情報確認できず」と照会 対象は6万人=静岡

静岡県は5月10日、身体障害者手帳を持っている人から、マイナンバーカード取得者向けアプリ「マイナポータル」で「自分の情報を確認できない」という照会を受け、障害者手帳情報とマイナポータルの情報連携を一時停止すると発表しました。

県によりますと、4月28日、身体障害者手帳を持っている県民から「自分の情報を確認できない」という照会があったということです。

県は原因について調べていますが、自らの情報を見られないケースや、他人の情報が見られる可能性も考えられることから、障害者手帳の情報とマイナポータルの情報連携を、5月11日午前8時から一時停止すると発表しました。

対象は、独自に交付をしている静岡市、浜松市、富士市を除く32市町の約6万人です。復旧の見込みは立っていません。

県はマイナンバー法に基づき、県が管理する中間サーバーに個人情報を登録していて、障害者手帳の交付日や等級などをマイナポータルで確認できる仕組みになっています。今回、情報連携が一時停止されますが、高速道路の割引などのサービスは、紙の手帳を提示すれば問題なく受けられるということです。

マイナンバーカードを巡っては、他人の証明書が発行されるなどの問題が全国で相次いでいます。県の担当者は、原因は調査中としていますが、今回は県が管理するサーバーで起きた問題のため、全国で起きているトラブルとは別の問題である可能性があるとしています。

マイナポータルのウェブサイト

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