5万株のクマガイソウ満開 福島、お年寄りら長年保護

約5万株が満開となっているクマガイソウの群生地=10日、福島県いわき市

 福島県いわき市山中の限界集落で、地域のお年寄りたちが保護してきたラン科の絶滅危惧種クマガイソウの花が満開となった。約5万株の群生地は、新型コロナウイルス感染症の分類引き下げを受け多くの観光客でにぎわっている。20日前後までが見頃という。

 群生地は標高450メートルの同市田人町石住綱木地区。株の盗掘を防ごうと地元住民が約40年前に保護活動を始め、「守る会」として2014年から一般公開している。

 守る会の平子清子さん(71)は10日、「地区のお年寄りの生きがいにもなっており、今後も群生地を守っていきたい」と話した。観覧には協力金300円を求めている。

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