シャクヤク鮮やか 富山県上市町の県薬用植物指導センター

大輪の花を咲かせるシャクヤクを写真に収める来場者。奥中央に剱岳が見える

 富山県薬用植物指導センター(富山県上市町広野)で、シャクヤクの開花が進んでいる。10日はグループで訪れた人や写真愛好者らが色鮮やかな大輪を観賞したり、写真に収めたりしていた。同センターによると、来週前半まで見頃が続くという。

 同センターはシャクヤクなど薬用植物の栽培普及指導や農家への種苗販売を行っており、シャクヤク園に約250品種、約3000株を植栽。薬草に親しんでもらおうと常時開放している。

 同センターによると、例年見頃は20日頃だが、今シーズンは開花が早まり、10日時点でわせ品種を中心に3~4割程度が開花した。

 上市町は昨年度、シャクヤクの生産拡大に向けた補助制度を新設。2月には新町制施行70周年を記念し、新たな町花にシャクヤクを加えた。センターのシャクヤク園では、今後、中生品種が次々と開花するという。

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