地域の防災力向上へ 宇都宮大学と栃木県防災士会が協定締結

 5月5日、石川県の能登地方で最大震度6強の地震を観測するなど災害への備えが改めて求められています。地域の防災力を高める人材の育成に向けて大学と防災士会が10日、協定を結びました。

 協定を結んだのは宇都宮大学地域デザイン科学部とNPO法人栃木県防災士会です。

 宇都宮大学陽東キャンパスで行われた調印式で地域デザイン科学部の藤原浩己部長と防災士会の稲葉茂理事長がサインを交わしました。

 宇都宮大学は2022年12月、地域デザインセンターに「地域防災部門」を立ち上げ、防災に関する教育や研究に取り組んでいます。

 今回の協定で防災士会が持つノウハウを活用し、地域の防災力の向上につながる教育プログラムを開発して学生をはじめとした人材の育成につなげます。

 一方、県内で防災士の資格を持っている人は2023年3月の時点で4185人います。しかし、どのような活動をすればいいのか分からない人が多いということで、今回の協定で防災士のネットワーク化や組織化を行いアフター教育にも力を入れていく方針です。

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