青森市長選 野崎氏が公約発表 直属のいじめ対策チーム設置

市長選に向け政策を説明する野崎氏

 6月4日投開票の青森市長選に出馬する元芸人で不動産会社役員の野崎小三郎氏(44)は10日、青森市内で記者会見を開き公約を発表した。市長直属のいじめ対策チーム「(仮称)いじめGメン」の設置を重点政策の一つとして打ち出し、被害児童・生徒の保護救済や防止体制構築に取り組むと表明した。

 野崎氏は5分野に分け、51項目の政策を提示。子育て分野では、経済的理由で学習塾に通えない中学生を対象とした無料塾を開講する考えを示した。高齢者支援策としては、運転免許証を返納した高齢者の市営バス無償化、ペットと暮らせる市営住宅の確保、終活サポート体制の整備を掲げた。要介護者の家族向け支援充実にも力を入れる意向を示した。

 県立中央病院と青森市民病院の統合については、現在の議論の進め方を疑問視し、「実際に病院で働く医師や看護師、利用患者の意見を踏まえて検討する必要がある」と強調。統合する場合も、手術室や治療設備は両病院の現有数を維持し、青森圏域の急性期医療を担う市民病院の役割を保持すると主張した。

 また、八甲田山系で計画されている「(仮称)みちのく風力発電事業」の白紙撤回を求めるほか、棟方志功記念館の存続、常設ねぶた小屋の整備、フルタイム勤務を前提としない就労人材バンク構築、青森公立大学への「国際教養学部」新設などにも着手する考えを示した。

© 株式会社東奥日報社